「資産運用を始めたいけど、何から手を付ければいいのか分からない」「リスクが怖いから手が出せない」
そんな悩みを持つ方はとても多いです。特にこれから老後資金や将来に向けて準備を始める40〜70代の方にとっては、
資産を「減らさない」「守る」視点がとても大切です。
この記事では、リスクを抑えて資産を守りながら育てるための5つの基本戦略を、初心者向けにわかりやすく解説していきます。
リスクを抑えて資産を守る5つの基本戦略
1|生活防衛資金を先に確保する
まず大前提として、「いざというときにすぐ使えるお金=生活防衛資金」を確保しておきましょう。
目安は生活費の6ヶ月〜1年分。急な病気や収入減でも焦らず対応できる安心感が、資産運用の土台となります。
生活防衛資金は普通預金や流動性の高い商品に置いておき、絶対に運用には使わないようにしましょう。
2|リスクを分散する「分散投資」
資産運用で最も基本かつ効果的なリスク対策が「分散投資」です。
- 資産の分散(株式・債券・不動産など)
- 地域の分散(国内・海外)
- 時間の分散(毎月一定額で投資=ドルコスト平均法)
たとえば、一度にまとめて投資するよりも、「毎月1万円ずつ投資信託を積み立てる」方が、値動きのブレをならしやすくなります。
3|インデックス型の投資信託を活用する
初心者におすすめなのが、インデックス型投資信託です。
これは、日経平均やS&P500などの「指数」に連動して値動きする仕組みで、プロが選んだファンドよりもコストが安く、長期での安定性が高いという特徴があります。
✅ 少額から始められる
✅ 全世界や先進国など広く分散された商品もある
✅ 手数料(信託報酬)が低い
という点で、初めての投資には非常に向いています。
4|焦らず続ける「積立投資」
リスクを抑えるもう一つの大きなポイントが、「焦らず積み立てること」です。
短期で利益を得ようとすると、市場の上下に一喜一憂してしまいがちですが、積立投資であれば平均購入単価が平準化され、リスクを減らせます。
特に「積立NISA(つみたてNISA)」は、税制メリットもあるので、制度を活用しながら長期で運用していきましょう。
5|定期的な見直しとリバランス
資産運用は「やりっぱなし」ではうまくいきません。
たとえば、株式市場が好調なときは資産の中で株の比率が高くなりすぎてしまう場合があります。
これを防ぐのが「リバランス(資産比率の調整)」です。
年に1回は、ご自身のポートフォリオ(資産構成)を確認し、リスクの偏りがないかチェックしましょう。
まとめ|「守りながら増やす」が資産運用の基本
初心者が資産運用を始めるうえで大切なのは、「一攫千金を狙わないこと」です。
資産を守るためには、生活資金の確保、分散、積立、そして定期的な見直しが基本になります。
無理なく続けられる仕組みを作り、少しずつ「資産を育てる」感覚を持つことで、将来の安心につながります。
さらに安心したい方へ|FPとの相談という選択肢
「自分だけでは判断が難しい」「家族にも話せず不安」
そんな方は、中立的立場で商品を販売しないファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのも一つの手です。
プロと一緒に整理することで、「やるべきこと」「やらなくていいこと」が明確になります。