目次
はじめに
富裕層が好む投資戦略の1つが「高配当株を軸としたインカム戦略」です。
前回の記事では、配当利回りにこだわる理由や基本的な考え方を紹介しました。
今回はその実践編として、日本株・米国株ETFを組み合わせた高配当ポートフォリオ例を解説します。
配当戦略の基礎
高配当ポートフォリオでは、以下のポイントが重視されます。
- セクター分散(通信、商社、金融、エネルギーなど)
- 地理的分散(日本株と米国株ETF)
- 配当再投資による複利効果
おすすめ高配当ポートフォリオ例(2025年版)
日本株セクション(50%)
- KDDI(9433):通信インフラの安定銘柄。配当利回り3%台後半。
- NTT(9432):中長期的な増配期待あり。
- 三菱商事(8058):商社株の中でも高い配当利回り(4〜5%)。
- オリックス(8591):リース・金融の多角経営、優待も魅力。
- JT(2914):配当利回り5%超(2025年時点)。
平均配当利回りは約4%前後を狙えます。
米国株ETFセクション(50%)
- SPYD(高配当上位80銘柄):利回り約4〜5%。
- VYM(安定配当の大型株中心):利回り3%台。
- HDV(財務健全性の高い高配当株):利回り3〜4%。
比率例:SPYD 40% / VYM 30% / HDV 30%
配当再投資の複利効果
1,000万円を平均利回り4%で運用し、配当を再投資した場合、
- 10年後:約1,480万円
- 20年後:約2,190万円
(税引前試算)
運用のコツ
- 減配リスクが低い企業の選定
- 年2回の銘柄・ポートフォリオ見直し
- 為替リスク対策(ドルコスト平均法・為替ヘッジ型商品)
投資は自己責任で
本記事の内容はあくまで一般的な情報提供であり、特定銘柄の推奨を目的としたものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて金融機関や専門家へ相談してください。
出典・参考資料
- 日本取引所グループ(JPX)「株式の配当について」
https://www.jpx.co.jp/ - Bloomberg「Dividend Stocks and High-Yield ETFs Outlook」
https://www.bloomberg.com/ - Morningstar「High Dividend Yield Strategy」
https://www.morningstar.com/ - 野村證券「配当利回りと株主還元について」
https://www.nomura.co.jp/