はじめに
資産1億円以上を持つ「富裕層」の多くは、派手な浪費家というイメージを持たれがちですが、実際には「お金を減らさない」堅実な習慣を持っています。
彼らは資産を守りながら増やすため、絶対にやらないお金の使い方があります。今回は、富裕層が避ける10のNG行動と、その背景にある考え方を解説します。
富裕層が絶対にやらないお金の使い方10選
1. 高額な消費者ローンやリボ払い
富裕層は金利負担を伴う消費者ローンを極力避けます。特にリボ払いは金利15%程度と高額で、長期利用は資産を食い潰します。富裕層は現金か、低利回りの借入(住宅ローンや事業資金)以外は使いません。
2. 流行りに乗るだけの高額ブランド品購入
ブランド品を全く買わないわけではありませんが、見栄のために流行に乗って高額品を買い漁ることはしません。本当に必要なものや価値が続くものだけに投資します。
3. 宝くじやギャンブルにお金を投じる
宝くじの当選確率は極めて低く、期待値はほぼマイナス。富裕層はギャンブル的な投資よりも確率的に有利な長期投資(株式・不動産・債券)を好みます。
4. 必要以上の高級車の乗り換え
高級車を頻繁に買い替えると、購入価格の減価償却や維持費が膨大です。富裕層は資産性の高い車(人気モデル・中古価値が落ちにくい車)を選ぶ傾向があります。
5. 高額な会員権や虚栄目的のクラブ利用
「資産家は高級クラブで浪費する」と思われがちですが、富裕層の多くは意味のない会員権や、見栄だけで高額な場所に通うことはしません。投資家ネットワークのための合理的な会員権は別ですが、浪費目的の利用は避けます。
6. 割高な保険に入り続ける
保障が過剰な高額保険や、コストの高い貯蓄型保険は資産効率を下げます。富裕層は保険はリスクヘッジのみに限定し、資産運用は別で行います。
7. ステータス目的だけの最新ガジェット買い替え
スマートフォンや家電を毎年最新モデルに買い替えるような行動は避けます。まだ使えるものは徹底的に活用し、資産を無駄に減らしません。
8. 不透明な投資商品や詐欺まがい案件
「確実に儲かる」などの甘い話には乗らないのが富裕層。リスクとリターンのバランスを分析し、金融庁認可の金融商品や上場株式など透明性の高い投資を中心に行います。
9. 無計画な家計消費
富裕層は支出管理が徹底しています。家計簿アプリやファミリーオフィスで毎月のキャッシュフローを可視化し、無駄を削減します。
10. 無意味な高金利預金・手数料の放置
ATM手数料や無駄な為替手数料を嫌うのが富裕層です。資産効率を考え、ネット銀行や低コストの証券口座を積極利用します。
富裕層が重視するお金の使い方の原則
富裕層は「支出=投資」という考え方を持ち、
- 自己投資(学びやスキル向上)
- 資産を生む投資(不動産・株式・ビジネス)
- 人脈や時間を生むための支出
を優先します。「消費」よりも「資産化」につながる支出を選ぶのです。
富裕層から学ぶお金の使い方改善法
- 支出を3分類(浪費・消費・投資)して管理する
- 見栄消費を排除する
- 手数料・金利コストを削減する
- インカムゲイン(配当・利息)を増やす支出を意識
- 定期的に資産の見直しを行う
まとめ
富裕層は「お金を稼ぐこと」よりも「お金を守ること」に長けています。無駄な支出を減らし、資産が減らない仕組みを作ることで、安定した富を維持しています。
私たちも、まずは日々の支出を見直し、「これは資産を生む支出か?」と問い続けることで、着実にお金が貯まる体質へと変わっていけるでしょう。
投資・マネー情報に関する注意
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、投資・金融行動の判断を助言するものではありません。最終的な判断は自己責任で行い、必要に応じて金融・税務の専門家にご相談ください。
出典・参考資料
- 野村総合研究所「日本の富裕層調査レポート」
- 日本取引所グループ(JPX)「個人投資家の資産形成」
- Bloomberg「富裕層の資産防衛戦略」
- マネー現代「富裕層の家計管理術」