目次
はじめに|「家計簿はつけているのに、なぜか貯まらない…」
「毎日レシートを記録しているのに銀行の残高は増えない」
「家計簿アプリで管理しているのに赤字が続く」
このような声を、FPとして数多く聞いてきました。
家計簿=万能な家計管理ツールではないのです。
大切なのは、「記録したあと、どう行動するか」。
今回は、「家計簿をつけているのに貯まらない人」に共通する5つの落とし穴と、改善策を解説します。
① 目的が不明確|なぜ貯めたいのかが曖昧
❌ よくあるパターン
- 「なんとなく不安だから」
- 「周りがやってるから」
- 「老後が心配」
目的がぼんやりしていると、モチベーションが続きません。
✅ 解決策
- 明確な数値目標と期限を設定する
- 例:「5年で500万円ためてマイホーム購入」など
- ライフプランシートやビジョンボードを活用する
📌 “目的”は節約と貯金を続けるエンジンです。
② 記録がゴールになっている|“見直し”をしていない
❌ よくあるパターン
- 記録だけして満足
- 月末に振り返らず放置
- 数字を見ても「ふーん」で終わる
これではせっかく記録しても、改善されていきません。
✅ 解決策
- 月に一度、家計簿の振り返りタイムを設ける
- 支出の「多かった項目TOP3」をチェック
- 前月比・前年同月比などで分析
📌 記録+分析+改善=貯まる家計簿です。
③ 固定費を見直していない|日々の節約だけでは限界
❌ よくあるパターン
- 毎日のランチ代やカフェ代ばかり意識
- 格安SIMや保険の見直しをしていない
- 高い家賃のまま生活している
日々の節約も大切ですが、固定費の見直しは節約のインパクトが段違いです。
✅ 解決策
- スマホ → 格安SIM(例:楽天モバイル、LINEMO等)
- 家賃 → 実家に戻る/シェアハウス検討
- 保険 → 無駄な特約を外す、見直し相談
📌 固定費の削減は「一度やるだけ」で毎月数千〜数万円の節約効果が続きます。
④ 「収入」と「満足度」のバランスが取れていない
❌ よくあるパターン
- 節約でストレスが溜まり、つい反動買い
- 収入に見合わない生活レベル
- 他人と比較して浪費
「節約生活=我慢の連続」となると、メンタルがもたないのは当然です。
✅ 解決策
- 毎月「自分に使っていいご褒美枠」を設定
- 例:推し活代、服代、カフェ代など
- 支出に「満足度スコア」をつける(1〜5点)
- 削るより「価値を感じないものを入れ替える」
📌 “お金を使わない”ではなく、“満足できる使い方”を選ぶのが上級者の節約です。
⑤ 収入UPを考えていない|節約だけでは限界がある
❌ よくあるパターン
- 支出の削減だけに注力
- 収入源は1つだけ
- 副業やスキルアップに目を向けない
「節約にも限界」があるのは事実です。
収入を増やす、安定的な収入を得る努力が、家計改善の最短ルートです。
✅ 解決策
- 副業(A8ネットセルフバック、ポイントサイト活用など)
- スキルアップによる転職・昇給
- 自己投資の予算を毎年確保(例:年間30万円)
📌「支出を減らす」だけでなく「収入を増やす」視点を持つことが大切です。
まとめ|家計簿は“道具”、使い方次第で未来は変わる
家計簿は魔法のツールではありません。
使い方次第で、ただの「記録」になるか、「資産形成の武器」になるかが決まります。
✅ 今日からできるチェックリスト:
- ゴールは明確?
- 振り返りしてる?
- 固定費、見直した?
- 自分にとって価値ある支出?
- 収入UPの視点はある?
この5つを意識すれば、家計簿は“最強の味方”になります。
未来の自分に「ありがとう」と言ってもらえるよう、今日からひとつずつ整えていきましょう。
✅ おすすめリンク
- 📒【無料配布】家計簿テンプレート(グーグルスプレッドシート)
- 📊【資産形成の第一歩】家計の現状把握とライフプラン相談はこちら