資産形成の第一歩として「投資信託」や「ETF(上場投資信託)」を検討している方も多いのではないでしょうか?これらの金融商品は、プロが運用を行い、少額から投資が可能なため、初心者にとっても非常に扱いやすい手段です。
本記事では、投資信託とETFの違いや、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。資産形成を始める際の参考にしていただければ幸いです。
投資信託とETFの違いとは?
投資信託とは?
投資信託は、多くの投資家から資金を集め、**運用のプロ(ファンドマネージャー)**が株式や債券などに分散投資を行う仕組みです。投資家は、運用成果に応じたリターンを得ることができます。
ETFとは?
ETF(Exchange Traded Fund)は、証券取引所に上場しており、株式と同じように市場で自由に売買できる投資信託の一種です。一般の投資信託とは異なり、リアルタイムで取引可能であり、手数料が比較的低めなのも特徴です。
投資信託の利点
1. 少額から投資できる
投資信託は、1,000円〜数千円程度から購入可能です。投資を始めたばかりの方でも、リスクを抑えながら始めることができる点が大きな魅力です。
2. プロが運用してくれる
資産の配分や売買のタイミングなどを専門のファンドマネージャーが担当してくれるため、自分で難しい投資判断をする必要がありません。
3. 自動積立にも対応
毎月決まった金額を積み立てる「積立投資」に対応しており、ドルコスト平均法を活用して価格変動のリスクを抑えながら長期的に資産形成ができます。
4. 種類が豊富
国内株式型、海外株式型、債券型、不動産型など、さまざまなタイプの投資信託が存在しており、目的やリスク許容度に応じて選択することが可能です。
ETFの利点
1. 手数料が安い
ETFは、信託報酬(運用コスト)が低いものが多く、長期的に見てコストを抑えて資産を増やすことができます。
2. 株式のように売買できる
ETFは市場が開いている時間帯であれば、リアルタイムで売買可能です。価格の変動を見ながら、柔軟に取引したい方に向いています。
3. 分散投資が簡単
1つのETFを購入するだけで、複数の株式や債券などに分散投資できます。リスクを抑えながら市場全体に広く投資したい人には最適です。
4. 税制優遇の対象にも
ETFはNISAやiDeCoなどの税制優遇制度にも対応しており、税金を抑えながら効率的な運用が可能です。
投資信託とETFの違いの比較
比較項目 | 投資信託 | ETF |
---|---|---|
購入方法 | 証券会社・銀行を通じて購入 | 株式と同様に市場で売買 |
売買のタイミング | 1日1回、基準価額での取引 | 市場のリアルタイム価格で取引可能 |
手数料 | やや高め | 一般的に低コスト |
積立投資 | 対応(自動積立が可能) | 一部証券会社で対応 |
流動性 | 低め(売却に時間がかかる場合も) | 高め(即時売買可能) |
初心者におすすめなのはどっち?
投資初心者にとって重要なのは、「手間が少なく、リスクを抑えた運用」です。その点でいえば、自動積立が可能な投資信託が手軽です。一方で、コストを重視したい人や、取引タイミングを自分で決めたい人にはETFが向いています。
投資に慣れていないうちは、まずは少額の投資信託から始め、資産運用に慣れてきた段階でETFを組み合わせるのがおすすめです。
投資信託・ETF選びのポイント
1. 運用実績を見る
過去の運用成績や、**リスク(標準偏差)**などを確認して、長期的に安定した成果を上げているかを見極めましょう。
2. 信託報酬の低さ
特に長期投資では、信託報酬(コスト)の差がリターンに大きな影響を与えます。なるべく低コストのファンドを選ぶのがポイントです。
3. 資産の分散効果
投資対象が特定の国や業種に偏っていないかも確認しましょう。分散効果の高いファンドを選ぶことで、リスクを抑えることができます。
まとめ|資産形成の第一歩に投資信託・ETFを
投資信託やETFは、どちらも初心者にとって扱いやすい投資商品です。目的やスタイルに合わせて使い分けることで、資産形成の効率を高めることができます。
最初から完璧を目指す必要はありません。**「少額から、コツコツと」**を合言葉に、まずは始めてみることが何よりも大切です。しっかりと情報収集を行い、自分に合った商品を選びましょう。