介護施設の費用が気になるあなたへ
「親の介護が近い将来に来そうで不安…」
「自分が入るなら、どれくらいの費用がかかるの?」
高齢化が進む中で、「介護施設の費用」に関する悩みは年々増えています。
しかし、介護施設といっても種類は多く、費用もバラバラ。
正しい情報を知らないまま焦って選んでしまうと、経済的にも精神的にも大きな負担になりかねません。
この記事では、介護施設の種類と費用相場、そして費用対策の考え方まで、初心者にも分かりやすく解説します。
介護施設の種類と費用相場
介護施設は、要介護認定の有無や所得・資産状況に応じて、公的・民間問わずさまざまな種類があります。
① 特別養護老人ホーム(特養)
公的施設で比較的費用が安く、要介護3以上の方が対象。
- 入居一時金:なし
- 月額費用:8〜15万円前後(食費・居住費込み)
✅ 特徴:
・収入によって自己負担が軽減される(介護保険の補足給付あり)
・人気が高く、入居待機者が多いのが難点
② 介護付き有料老人ホーム
介護サービスが常駐している民間施設。要支援〜要介護5まで幅広く対応。
- 入居一時金:0〜数百万円(最近は0円の施設も増加)
- 月額費用:20〜35万円前後
✅ 特徴:
・手厚いサービス
・費用は高め
・施設によって質にばらつきあり
③ サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
比較的自立度が高い高齢者向けの賃貸住宅。生活支援サービスあり。
- 入居一時金:原則なし(敷金2〜3か月分程度)
- 月額費用:12〜20万円前後
✅ 特徴:
・介護が必要になった場合は、別途在宅サービスと契約
・プライバシーが保たれやすく、自由度が高い
④ グループホーム
認知症の方を対象にした、少人数制の共同生活施設。
- 入居一時金:0〜数十万円
- 月額費用:15〜25万円前後
✅ 特徴:
・家庭的な雰囲気
・地域密着型
・要支援・要介護の認知症が条件
介護施設の費用に備える3つの対策
「月20万円以上かかるの?ムリ…」と感じる方も多いですが、対策次第で備えは可能です。
1. 公的支援制度を正しく活用する
- 介護保険制度:要介護認定を受ければ、サービス費の7〜9割が保険給付
- 高額介護サービス費制度:自己負担の上限設定(所得により月額〜44,400円)
- 補足給付(特養など):低所得者向けに食費・住居費を軽減する制度
👉 自治体の「地域包括支援センター」やケアマネジャーへの相談が鍵。
2. 早めの資産形成と資金シミュレーション
- 介護費用は「老後生活費」とは別枠で考える
- 目安:介護期間平均4年、総額500〜800万円程度
- 60代からでも積立投資や保険で準備可能
✅ 例:月2万円×20年=約480万円(利回り次第でさらに増加)
3. 家族で事前に話し合う
- 「どこに入りたいか」「自宅介護の希望はあるか」など
- 入居後の費用負担をどうするか
- 親世代の資産内容を把握し、財産棚卸し(エンディングノート)も活用
▶ いざというときに揉めないためにも、早めの対話が重要です。
安心できる施設を選ぶためのチェックポイント
チェック項目 | 内容 |
---|---|
立地 | 家族が通いやすいか/災害リスクは? |
介護体制 | 看護師の常駐時間/夜間対応の有無 |
サービス内容 | 食事・レクリエーションの質/入浴回数 |
費用の内訳 | 入居金・月額費・オプション費用 |
契約条件 | 退去時の返金ルール/介護度が進んだ場合の対応 |
事前に「見学+体験入居」がおすすめ。2〜3施設は比較したいところです。
まとめ|施設選びと費用対策は“情報”と“準備”がカギ
介護施設にかかる費用は確かに高額ですが、
正しく制度を使い、計画的に備えることで、「不安」から「安心」へと変えることができます。
✅ 施設の種類と費用を知る
✅ 公的制度・積立で備える
✅ 家族で事前に話し合う
早すぎる準備はありません。
あなたやご家族の将来の安心のために、今できる一歩を踏み出しましょう。