もう騙されない!詐欺・悪徳投資商品の見抜き方と5つの警戒ポイント


「絶対に損はしません」「年利10%以上の配当を保証」「今だけのチャンスです」
こうしたセリフに心当たりはありませんか?

一見魅力的に見える投資話でも、実はその裏に詐欺や悪徳商品が隠れているケースは少なくありません。

この記事では、詐欺的な投資商品に共通する特徴と、その見抜き方、被害に遭わないための心構えを、初心者の方にもわかりやすく解説します。


なぜ詐欺や悪徳商品に引っかかってしまうのか?


高齢者・資産家が狙われやすい

近年の投資詐欺の多くは、退職金・老後資金などを保有している中高年層をターゲットにしています。
「信頼関係を築いてから勧誘する」「専門用語を並べて理解させない」といった手口で、冷静な判断力を奪ってくるのが特徴です。


高利回りや限定性に弱い心理

「元本保証」「毎月10%の配当」「募集枠残りわずか」など、投資家心理を揺さぶる甘い言葉に騙されてしまうケースが多発しています。

特に、「他人よりも得をしたい」という感情を巧みに利用されるのが詐欺の常套手段です。


詐欺・悪徳投資商品の代表的な手口


① ポンジ・スキーム

後から入ってきた投資家のお金を、先に入った投資家の「配当」として支払う仕組みです。
実体のないビジネスで資金を回し続け、資金が尽きたところで崩壊します。


② 架空の海外投資案件

「ドバイの不動産投資」「新興国インフラファンド」など、実態が不明瞭な案件。
海外を舞台にして情報を遮断し、実態を確認させない手口が多く使われます。


③ 暗号資産を使った詐欺

「ビットコインを預けるだけで月利10%」など、仮想通貨を使った投資話にも要注意。
ウォレットやアプリに入金させ、出金ができなくなるなどの被害報告も増加しています。


④ ファンド型詐欺

「未公開株を組み込んだファンド」「AIによる自動売買」など、難しそうに見える金融商品を装った詐欺も横行中。
金融庁や証券取引等監視委員会に未登録の会社が販売しているケースもあります。


詐欺的商品を見抜く5つのチェックポイント


① 「元本保証」と書いてある

金融商品に「元本保証」と書かれていたら要注意。
投資に100%の安全はあり得ません。元本保証があるのは預金か国債レベルです。


② 異常に高い利回りをうたっている

年利10%以上を「確実に得られる」と説明される商品は、その仕組みを冷静に疑いましょう。
高利回りの裏には、高リスクまたは詐欺が潜んでいる可能性が大です。


③ 契約書やパンフレットが不透明

商品説明書がない、または説明内容が曖昧な場合は避けるべきです。
書類を渡さない・記録を残さないようにするのは典型的な詐欺の兆候です。


④ 金融庁・消費者庁に登録がない

販売会社や取扱業者が金融庁の登録業者であるかは、金融庁のホームページで確認できます。
「登録番号がない業者」から商品を購入してはいけません。


⑤ すぐに契約を迫られる

「今すぐ申し込まないと損する」といった焦らせるようなセールストークは要注意。
冷静に考える時間を与えないのは、相手が“騙そうとしている”可能性のサインです。


実際にあった詐欺被害の事例


事例① 高齢者を狙った未公開株詐欺

「上場直前の株式を特別に案内します」と説明され、高齢者が数百万円を支払うも、株式は存在せず返金もされなかった。


事例② SNSで知り合った“投資アドバイザー”による詐欺

SNSで知り合った人物に勧められ、「AIトレードで必ず儲かる」と言われて仮想通貨を送金。
その後、連絡が取れなくなった


被害を未然に防ぐための3つの対策


① 必ず「一晩寝かせる」

どんなに魅力的な商品でも、その場で契約しないことが大前提。
「一度持ち帰って冷静に判断する」ことで、詐欺から距離を取ることができます。


② 家族や専門家に相談する

自分ひとりで判断せず、信頼できる家族やFP・証券会社・消費生活センターなどに相談しましょう。


③ 登録業者を確認する

投資商品の販売者が金融庁に登録されているかどうかは、以下の公式サイトで調べられます:

  • 金融庁「登録業者検索システム」
  • 日本証券業協会
  • 消費者庁「悪質商法データベース」

まとめ|“疑う力”があなたの資産を守る


どれほど魅力的に見える投資商品でも、「本当に信じていいのか?」と立ち止まることが、最大の防衛策です。

投資詐欺は、知識のある人でも騙されるほど巧妙になっています。
だからこそ、「高すぎる利回りは疑う」「焦らされない」「一人で決めない」を徹底し、自分の資産を守る意識を持ちましょう。

最新情報をチェックしよう!